ドッグフードや犬の基礎知識

犬がドッグフードを食べない!?食べない理由と対策方法を徹底解説

愛犬がドッグフードを食べない

こんにちは!ドッグフード大百科の編集長ヒロミです!

犬と生活していると、突然ドッグフードを食べない・・・「病気でしんどいのかな?」「与えているドッグフードが合っていない?」「ただ単にわがまま?」・・・などなど心配になりますよね。。。

まず、犬がドッグフードを食べない場合に絶対に注意してほしい事は、病気の可能性がある時は、すぐに獣医さんに相談することが大切という事です!

さらに、今回の記事では、犬の状態を把握した上(体調が悪い症状をチェック)で、愛犬がドッグフードを食べない時の原因と対策方法を、お教えしていこうと思います。

私が勤めているペットショップでも問い合わせが多い、「犬がドッグフードを食べない理由や対策」について、知っている方法全てをまとめてみました!

ドッグフードを食べない時は、まずは体調チェック!

ドッグフードを食べない時は体調チェック

愛犬がドッグフードを食べない時は、原因を把握することが大切です。

犬の食欲不振で注意したい事は、体調不良が原因でドッグフードを食べないということです。便秘や下痢・嘔吐など消化器官が原因の場合や、ウィルスによる感染症(胃腸炎や細菌)が原因の場合もあります。

元気がある時は、2日ぐらい様子を見ても大丈夫ですが、子犬や老犬(高齢犬)で2日以上「食べない」や「食べ残し」などの食欲不振が続くようであれば、早急に獣医さんに診断してもらいもしょう!

「わがまま」や「ドッグフードの好き嫌い」などで食欲が出ない場合は、ちょっとした工夫で食べてくれるようになりますが、体調不良で食べない場合は放置しておくと危険です。

安易に自己判断してしまうと手遅れになることもあるので、心配な時は、掛かりつけの獣医さんに相談することが先決です!

ドッグフードを食べない時に疑われる消化器疾患の5つの症状!

病気の種類 症状
フィラリア症 蚊が発生する時期(4月~11月頃)に多い症状で、心臓にフィラリアが寄生する心臓病です。放置していると最悪のケースも考えられますので、毎年の対策が必要です。
慢性腎不全 犬の腎臓は約80万個の「ネフロン」で成り立っており、傷ついたり壊れたりすることで、腎臓病が起こると言われています。脱水症状・嘔吐・下痢・体温が低い・食欲がない・痙攣などの症状があります。
肺炎 子犬や老犬に多く見られ、ウィルスや細菌などが原因で起こることが多い症状。食欲不振の他に、咳が出る・吐き気・呼吸困難・発熱なども危険信号です。
慢性胃炎 胃の粘膜に炎症が繰り返し起こる症状で、1週間以上続くと慢性胃炎と呼びます。食べない・断続的な嘔吐・体重減少・暴飲・お腹を触ると痛がるなどの症状があります。
心不全 年齢を重ねるうちに、心臓から血液を送り出す力が弱くなって問題が起こる症状。フィラリア検査時などに、心臓の音も聴診してもらうことで、悪化を遅らせる対策ができます。

その他、溶血性貧血・咽頭炎・気管支炎・胃捻転・出血性胃腸炎・腸閉塞・がん・膀胱炎・尿路結石・ジステンバー感染・子宮蓄膿症・乳腺炎・前立腺炎・膵炎・歯周病などが原因で、ドッグフードを食べないことがあります。

下記の症状がある場合は、一人で判断せず、獣医さんに相談しましょう。

  • いつもより鼻水は出ている場合
  • いつもより口臭が強くなっている場合
  • 便秘や下痢・軟便・血便の場合
  • 吐くや嘔吐がある場合
  • 尿の色が濃い場合
  • 便の色やニオイがいつもと違う場合
  • 熱や体温が高い場合
  • 歯が折れている場合
  • 目ヤニや充血がひどい場合
  • ぐったりと元気がない場合

病気が原因の場合は、愛犬の様子がいつもと違うなど変化があるので、日頃からしっかりとチェックしてあげることが大切です!

上記以外にも、おもちゃなどを誤って食べてしまったなども考えられるので、あなたの身の回りでなくなっている物も確認してみましょう!

また、最初から動物保険などに加入していると、治療費の負担が少なくなるのでおすすめですよ!

下記からは、病気以外で、ドッグフードを食べない時の工夫や改善方法をご紹介していますので参考にしてみてくださいね!

ドッグフードに工夫?「食べない」を改善する3つの方法!

犬に気になる症状がなく、元気だけどドッグフードを食べない時に、私も実践しているおすすめの方法3つをお教えしようと思います!

1、ドッグフードに好き嫌いがある場合の改善方法と工夫

ドッグフードの好き嫌い

犬は味覚が鈍いのですが、嗅覚は人の何十倍も優れています。なので、匂いによって好き嫌いがあるのも当然ですね!こだわりの強い犬の場合は、好みの匂いと違うとドッグフードを食べない事もあるようです。

ドッグフードの切り替え時や、ローテーションを行った場合に、ドッグフードを食べなくなったら、匂いが原因の可能性が高いですね!

ドッグフードを食べない時に注意したいことは、「おやつ」などを与えることで、食欲があるか?ないか?を判断する方法です。

この方法を行ってしまったことが原因で犬がわがままを覚えて、おやつしか食べなくなる可能性もあります。

健康維持の為に良質なドッグフードを与えているのであれば、食べない時は、「人肌に温めたり」「ふやかしたり」など工夫して与えてみましょう。

2、犬がわがままを言って食べない場合の改善方法と工夫

犬のわがままで食べない

賢い犬種で有名なトイプードルなど、元気があるのに食べ好みをする犬もいます。これは、おやつなど、しつけやトレーニングの時に与えすぎていたり、ころころとドッグフードを切り替えしている場合に多いようです。

「おやつならしっかりと食べる」という場合は、犬のわがままでドッグフードを食べない事が多いようですね!

下記では、犬のわがままでドッグフードを食べない時に、ちょっとした工夫で改善できた方法をご紹介していますので参考にしてみてくださいね!

わがままが原因の対処方法
  1. 5~10分で食べなかったら、食器を片付ける
  2. 与える時間や回数の規則を作る
  3. おやつの与える頻度を減らす
  4. 毎日の散歩を欠かさず行う
  5. しっかりと遊んであげる
  6. 愛犬との時間を作ってあげる
  7. 人が食べる食事を与えない

3、ストレスを抱えて食べない場合の改善方法と工夫

犬のストレスで食べない

犬の個体差にもよりますが、少なからずストレスを抱えています。このストレスが原因で、ドッグフードを食べないということがあります。

最近では、地震の時にスマートフォンからアラートが鳴る(設定で消すことが可能)ようになっています。あの音って非日常的で、「驚いたり」「臆病になったり」「怖がったり」ストレスを抱えてしまう犬も多く、体調を崩してしまう場合もあるようです。

愛犬が非日常的な事でストレスを感じてしまった場合は、その原因を取り除くように努力してあげることしかできません。

しかし、「散歩を最近してあげれてない」や「家に帰るのが遅くなっていた」などが原因でストレスを与えている場合は、愛犬との時間をしっかりと作って、遊んであげるなどの工夫で、ストレス発散方法を見つけて改善してあげましょう!

犬がドッグフードを食べない原因は、病気だけではありません。「食べさせる工夫」「わがまま」「ストレス」など犬の行動を理解してあげると、意外と解決策が速くみつかる場合もあります。

しかし、犬中心の生活にしてしまうと、あなた自身のストレスになる場合もあり、関係性が崩れてしまうので、お互いが尊重できるパートナーになれる努力は必要だと思います!

食べない時は食器を片づけると言いましたが、次に与える時間まで与えなくても大丈夫です。犬は2日ぐらいドッグフードを食べなくても平気なので、犬と根競べになりますが、ドッグフードを食べないと出てこないと、認識させることも大切な事です。

犬がドッグフードを食べない場合は、上記の内容を一度試してみてください!それでも食べない場合は、獣医さんに相談してみましょう。

ドッグフードの品質が悪い為に食べないケースもある

肉の質 穀物不使用 無添加
アイムス
ロイヤルカナン
ユーカヌバ
愛犬元気
ヒルズ
ピュリナワン
ファーストチョイス
ビタワン
いぬのしあわせ

ドッグフードに使用されている原材料の質が悪くて、突然食べなくなることもあります。この場合は、ドッグフードの切り替えが必要になります。

犬は肉食動物ということもあり、動物性タンパク質が豊富な新鮮な肉が大好きです!また、消化を妨げる大量の穀物は苦手な食材で、病気のリスクが高くなる人口添加物も避けたいところです。

ドッグフードは、「封を開けていなければ大丈夫」と考えている飼い主さんもいるようですが、それは間違いです。未開封のフードであっても、保存法を間違えれば、品質が落ちてしまうこともあります。未開封のフードは種類に関係なく、キッチンストッカーなどの直射日光が当たらない、温度変化の少ない場所で保存しましょう。

出典:ドッグフードが原因で愛犬が病気に!? 品質を落とさない保存法2つ

そこで、上記のドッグフードは市販で有名なドッグフードなのですが、「肉の質」「グレインフリー」「無添加」など、犬の健康維持や食いつきを考えているのかを比較してみました。

あなたが与えているドッグフードの原材料をしっかりチェックして、切り替えたいと思う材料があれば、おすすめドッグフードを参考にしてみてくださいね!

コスパが良く、健康維持にも最適なドッグフードがきっと見つかりますよ!

老犬(高齢犬)がドッグフードを食べない理由とは?

老犬がドッグフードを食べない

老犬(高齢犬)など7歳前後になってくると、老化現象の影響で唾液の分泌が少なくなりドッグフードを食べないことがあります。また、歯が弱く(歯周病や歯槽膿漏など)なり、与えているドッグフードの大きさや硬さが原因で、食べないことがあります。

その他の食べない理由として考えられ要因は、消化器疾患の可能性です。

高齢になってきた老犬は、胃の粘膜が炎症を起こしやすい事から繰り返し吐くことがあります。少し食べて、水分補給しても繰り返し嘔吐する急性胃炎が原因でドッグフードを食べないこともあるので獣医さんに診察してもらいましょう。

いままであまり食べてくれてなかった犬や猫が、気温が下がり始めると、食事が進みます。喜んでいるからといって、好きなだけあげていいのでしょうか。体重が増えると犬や猫も病気のリスクは高まります。単にダイエットすれば、いいというものではありません。体重が落ちた後に、病気になりやすくなった子もいます。

出典:ペットにも食欲の秋が到来 ダイエットをどうすればいいのか。間違えれば、病気になるリスクも。

さらに、鮮度が悪くなった水、酸化が進んだドッグフードや異物を食べて急性胃炎になることもあり、最悪なケースも考えられます。適切な保存方法・容器にも注意してあげることも大切ですね!

高齢になってきた老犬は、胃腸など機能や代謝量が低下していることもあり、低カロリー・低脂質のドッグフードの方が、消化しやすくおすすめです。

また、運動が減ってくる老犬に、高カロリー・高脂質といったドッグフードを与えていると、肥満になりやすいので注意しましょう!

子犬がドッグフードを食べない理由って?

子犬がドッグフードを食べない

子犬がドッグフードを食べない原因で多いのが、成長速度が緩やかになり、食べる量(必要なカロリー量)が少なくなっているという事です。子犬から成犬に成長していくと、1日に必要なカロリーが落ち着いてくるので、与えすぎには注意しましょう!

与えすぎが原因で、子犬がドッグフードを食べない場合は、給餌量を調整して、肥満になりにくいようにしてあげましょう。生後5~7カ月くらいで食べる量が減ってくることが多いので、食べないや残す場合は成犬用の量に少しづつ切り替えてあげましょう。

人と同じように、犬にも反抗期があります。この場合は、主従関係を犬も意識し始めるので、トッピングやおやつに頼るとわがままになりやすいです。食べない場合は片づけるなどの方法で、人と犬の関係性を正してあげることも大切です。

急に元気がなく、子犬がドッグフードを食べない場合は、体調不良が原因の場合もあります。消化管内に回虫や条虫などが寄生することによって食欲不振が起こるので、元気がなくしんどそうな時は、獣医さんに診察してもらいましょう!

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まとめ

ドッグフードを食べない・・・愛犬のわがままが原因と思って、放置していると重大な病気にかかっている可能性もあります。

ドッグフードの好みや、わがまま、ストレスなどで食べない場合は、自宅でのちょっとした工夫(トレーニング)で改善することがありますが、いつもと様子が違う場合は、安易に判断せず、獣医さんに診察してもらうようにしましょう!

犬は体調不良をアピールをすることができません。なので、毎日の様子をしっかりとチェックして、大きな病気になる前に、いち早く見つけてあげることが大切ですね!